第14章 さつえい
「特にうんたらかんたら」
(でも先生、朝に出す野菜ジュースは普通に人参や南瓜入ってますよ)
「それで天音くんは何をずっと大切に持ってるのかい?」
「あっこれは今日の先生達の写真なんです!先生の写真もありますよ!」
「そうかい(よかった、敦くんと仲良いのは国木田くんから聞いていた)でも」
「先生?」
ぎゅっ
「敦くんに向ける笑顔を私にも見せて欲しいな」
「···笑ってますよ?」
(··今キスしたら怒るかな?)
コッコッコッ
(片付けは終わった、戸締り···ん?話し声がするこの声)
扉から聞こえるのは
澁澤先生と天音
ふいに太宰の言葉が流れる
「国木田くんはさ、作家と恋愛する事に賛成?」
やっぱり
あの二人
「だめですか?」
「先生、長いから··だめです」
「なら"好き"を聞かせて」