第14章 さつえい
コッコッコッ
「····(声が聞こえる)」
ひょい
「天音、帰ろ··(あっ)」
「この写真を先生に見せたら何て言うかな~?···先生には楽しい思い出を作りたいからさ」
「うーん··僕も澁澤先生の好みとかは分からないんだよな。でもさ、最近の先生見ていて何か感じる事ある?」
「感じる事···夕飯に南瓜や人参料理出すと子供みたいに拗ねる所かな~?」
「先生にも嫌いな食べ物あるんだ」
「それ以外は食べるんだけ····」
ずん
「随分と面白い話してるね」
ひょーーー!
『すみません!!』
(声合わさる)
ーーーーー·····
「で、私の嫌いな食べ物で話が盛り上がったのか」
がたがた
「はいぃ···」
ふむ
「確かに嫌いだよ。近づくだけでもね」