第13章 過去
「澁澤さんの右手失礼」
「何を····」
右手にハマっていた指輪が消えていた。
(確かに···ずっと···付けていた。ちがう···貰った)
ーーーーーー······
しゃがみ
「私は、小吹天音···澁澤さん未来で待ってますね。貴方の未来が幸あり····あなたの」
「····私の··未来?」
ーーーーー····
スルッ
「心の安定になりますように」
「·····心··の安定···」
「私は小さい時の澁澤さんは知りません。それに私は1度も貴方に名前を話してません」
「·····」
「もしかしたら、澁澤さんが私を呼んだんですよ」
「····っ」
パチン
「出来ました。」
「その··私に指輪を渡してよかった···のかい?」
「いいんですよ。その代わり私の指輪はあなたの指切りげんまんで」
そう言えば、
ーーーーー····
「指切りげんまんしましょ」
「何のために····」
ーーーーー·····
『また、会えますように』