第13章 過去
パカッ
ぬりぬり
「すみませんでした」
つーん
「いいえ私は怒りませんから」
(顔は無表情でも効果音が聞こえる)
「先程の電話通り私は明日この館から消えますね」
「···えっ」
「だって澁澤さんのケガはもう充分に治ってますから、私の治療はいらないぐらい」
「···す」
「どうしましたか?」
ぐいっ
「嫌です」
「あの!澁澤さん!?」
ガリッ
「行かないで」
「いたっ!···っ!///」
チュ··ぬぢ··ヌジュ
力が強い
澁澤さんの手が私を離さない
舌が絡む
音が聞こえる
つー···
「はっ··はぁ···もう一度」
「えっ···ふ、んぅ···」
あの夢を見れば見るほど女の姿がハッキリとしてくる