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【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第14章 ◇13話◇パラレルワールド


「逆さまなの。こうやって読むの。」

紙を正しい向きに変えてから、見せた。
ハンジは面白いものを発見したような顔をして、モブリットはひどく驚いていた。

「この文字で、何が分かるの?」
「が記憶喪失なんかじゃないってことだよ。」
「…最初から言ってる。私は記憶喪失じゃないし、あなた達のことは知らないの。
 あの人も、私の恋人じゃない。」
「他に恋人がいたの?」
「…いないけど。」
「ならよかった。」

ハンジがホッとしたように言う。
だが、全く良くない。私だって恋人は欲しいのだ。
出来れば、あの爽やかイケメン俳優のような恋人がー。
そういえば、あのドラマはどんな結末を迎えたのだろう。
別世界にトリップしてしまったヒロインは、違う世界に暮らす彼と結ばれたのだろうか。
それとも、元の世界に戻って、離れ離れになってしまったのだろうか。

「パラレルワールドって知ってる?」

不意に、ハンジが不思議なことを聞いてきた。
そのワードを聞いたことはあるが、それが何なのかはよく知らない。
だから、そう言えば、ハンジはパラレルワールドというものについて教えてくれた。

「私も、昔、巨人の発生について調べてるときに知ったんだ。
 この世界と並行して存在する世界があって、そこにはもう1人の自分がいるらしいんだよ。」

ハンジの説明を聞いて、そういえばそんなものだった気がすると思い出す。
そのパラレルワールドの話が、どう自分と繋がるのか分からずに首を傾げた。
でも、モブリットはハンジが何を言いたいのかが分かったようだった。

「もしかして、ハンジさん。
 はそのパラレルワールドからやって来たなんて言わないですよね。」
「どう考えてもは記憶喪失じゃない。
 彼女にはちゃんと記憶があることは、そこに書いてある文字が教えてくれてるじゃないか。」
「それは…、でも、そんな夢みたいな話、本当にあるんですか。
 信じられない…。」
「そもそも人が光に包まれて空から降りてくる時点であり得ない話なんだ。 
 それを説明しようとしたらあり得ない話になったって、不思議ではないだろう?」

すごく驚いたし、話が飛躍しすぎな気もした。
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