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【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第14章 ◇13話◇パラレルワールド


私とモブリットの思い出話から派生して、調査兵団にいる愉快な仲間達の話が始まっていた。
穏やかな話し方のモブリットに心を許してしまったようで、いつの間にか隣に座っていて、彼の身振り手振りのおかしな話を笑いながら聞いていた。
そうしていると、最も愉快な調査兵がノックも無しに執務室の扉を開けた。
顔を見た瞬間に巨人の恐怖を思い出してクッションを抱きしめる私の隣で、モブリットはすぐに立ち上がると扉へ走った。

「やぁ、!昨日はごめんねっ!それで、早速で悪いんだけど話をー。」
「ハンジ分隊長!!リヴァイ兵長から絶対に顔を出すなと言われたのをもう忘れたんですか!?」

部屋に入って来ようとするハンジをモブリットが全身で食い止める。
それでも強引にハンジは歩みを進めようとしていた。

「さすがリヴァイだね。モブリットをにつけるなんてさ。
 今この場所には、君くらいしか私を止めようと出来る人はいないもんね。」
「分かってるなら、早くあなたはあなたの任務に戻ってくださいっ!」
「でも残念っ!私はモブリットに止められたことはないんだっ。
 いつだって、強引な私の勝利なのだよっ!」
「威張らないでくださいっ!!」

ハンジが胸を張って宣言した通り、今回もまた、勝ちの数を増やした。
あれだけ近寄ってはいけないと言われていた私の隣にどかりと腰を降ろしたハンジは、いきなり頭を下げた。
そして、昨日、私を怖がらせたことを謝った。
きっと、悪い人では、ないのだろう。それは誠意のあるその姿で伝わってくる。
でも、どうしてもハンジを見ていると巨人を思い出してしまって、私は抱きしめたクッションに顔を埋めた。

「それでさ、今日来たのはー。」
「もういい加減にしてくださいよっ。リヴァイ兵長にバレたら大変ですよ!」
「今日来たのは、がどこの誰なのかをハッキリさせるためなんだ。」
「…ハッキリ、出来るの?」

ハンジがあまりにも自信満々に言うから、私はおずおずとクッションから顔を上げてしまった。
目が合ったハンジはニンマリと笑っていて、やっぱり、とても自信がありそうだ。
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