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【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第6章 ◇5話◇私は生きてここにいる


「…死んだ?…私、が…?」

絶望的に、私は呟く。
こんなにはっきりと言われたのは初めてだったけれど、そういえば、それに似たようなことは何度か言われていたような気がする。
そう考えると、私の顔を見て、ハンジ達が青い顔をした理由も分かるような気もしてくる。
じゃあ、ここは死後の世界なのか。
いや、違う。死んだ人間の私がここにいることに対して、リコ達は驚いているようだったからー。
あぁ、もう、本当に意味が分からない。
怖いー。
私は死んだ人間だと信じ切っている、彼らの目が、怖いー。
あぁー。
私は、死んだのかなー。

「死んでねぇ。」

私の不安を断ち切るように、ハッキリと聞こえてきたのは、リヴァイの声だった。

「は死んでねぇから、ここにいるんだろ。」

リヴァイが、ここにいるみんなを叱ってくれた。
私は生きているって、ちゃんとここにいるんだってー。
不安と恐怖の中で、自信を持って私の存在を認めてくれていたリヴァイのその言葉に、私がどれだけ救われたかー。
妄想男に絶望しそうな心を救ってもらえるなんて、思ってもいなかった。
でも、確かに、その時その場所でただ一人、私が生きてここにいることを無条件で受け入れてくれたリヴァイに、私は救われたのだ。
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