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【リヴァイ】彼と彼女の最終回【進撃の巨人】

第6章 ◇5話◇私は生きてここにいる


調査兵団の兵舎というところに連れて来られていた私は、団長と呼ばれる男の執務室に案内された。
この組織のトップなのだそうだ。
リヴァイにエルヴィンと呼ばれたその男もまた、私を見るとひどく驚いた顔をした。
ハンジ達みたいに青くはならなかったけれど、食い入るように顔を見られた。
とりあえず詳しく話が聞きたいと言われて、エルヴィンと向かい合ってソファに腰を降ろす。
エルヴィンの両隣にはリヴァイとハンジが座っていた。
不安と恐怖に支配され震えそうで、私は隣に座ったリコの手を握った。
私が一緒に来てほしいとお願いしたのだけれど、ハンジも元々リコも一緒に来てもらうつもりだったそうだ。

「昨夜、ハンジにも確認されたと思うが、もう一度、訊ねさせてくれ。
 君の名前は何だ?」
「…です。」
「…そうか。」

一度息を呑んだ後、エルヴィンはゆっくりと咀嚼するように頷いた。
それからも昨夜ハンジが私に聞いたのと同じ質問が続いた。
同じことを何度も訊かれて、知らないと答える度に難しい顔をされる。
こんなことを続けていたら、本当に、私の方が頭がおかしいんだろうかと信じてしまいそうになるー。

「ねぇ、リコ。もう嫌だよ。怖い。帰りたい。
 ここはどこなの?どうして私達、こんなところにいるの?
 イアンとミタビが心配してるよ。帰ろう?」

私は隣に座るリコの手を握って、懇願するように言った。
でも、リコはひどく傷ついた顔をして、私から目を反らす。

「…イアンとミタビは死んだ。」
「死ん、だ…?何言ってるの?
 もうすぐリコはイアンと結婚式でしょう?リコを残してイアンが死ぬなんてー。」
「…!?やめてくれよ、何をおかしなことを言ってるんだよっ。
 私とイアンはそんなんじゃない…っ!」
「どうしちゃったの?イアンと喧嘩でもしたの?」
「お願いだ、もうやめてくれ!イアンとミタビは死んだんだっ!!」
「ねぇ、もう何を言ってるの!?リコまで意味わかんないこと言うのやめてよっ!」
「意味わかんないのは、の方だろう!?
 あの日、イアンとミタビと一緒に、だって死んだじゃないか!!
 どうしてここにいるんだよ!!頭が痛いのはこっちの方だっ!」

リコは泣きそうな顔で頭を抱えた。
私の声なんて聞きたくないみたいに、私の顔なんて見たくないみたいにー。
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