• テキストサイズ

夢の刃に純粋な思いを重ねて【鬼滅】

第1章 鬼に成りし者と




無一郎の言葉に、花怜と淳一は眉間にシワを寄せた。無一郎はゆっくりと話してくれた。


「そっか、話してくれてありがとう」


淳一は無一郎の頭を撫でて微笑んだ。そして、抱き締めた。


「君は偉いよ。記憶も過去も失っても尚、頑張って世界に貢献できるなんてすごいよ」


「そんな……」


「時には、泣いても良いんだ。人に甘えて良いんだよ」


そして、無一郎は泣き出した。それを遠巻きで花怜は見ていた。


すごい。さすが先生だ。花怜はそう思った。


泣き喚く少年は、本当に年相応に見えて、子供の弱き心が浮き出ていた。


そして、無一郎は淳一から離れた。


「ありがとう。僕は時透無一郎。えっと、先生って呼んでも良い?」


「もちろんさ。よろしくな、無一郎」


いつの間にか二人は仲良くなっていて、花怜だけが置いていかれていた。


「ねぇ、君は?」


唐突に、無一郎に聞かれた。


「私は、松田花怜。先生の教え子だよ」


花怜が答えると、無一郎は優しく微笑んでいた。


「先生……申し訳ないけど、口枷付けて」


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp