• テキストサイズ

夢の刃に純粋な思いを重ねて【鬼滅】

第4章 舞い踊る屋敷




すると、響凱の攻撃が止まった。


「なぜ、人間の文際で、鬼を連れている?」


「大事な人だからだよ」


花怜はそう答え、刀を構えた。


今のタイミングなら行ける。


夢の呼吸、肆ノ型、夢幻泡影


そして、彼女は響凱の頸を斬った。


「私も小説を書いてるから、誰にも評価されない気持ちは分かる。でも、人を殺すことは許さない」


花怜は注射器を刺し、猫に渡した。急いで淳一のところに駆け寄った。


彼の体は結構回復していた。鬼の自然治癒力はすごい。


「先生、立てますか?」


花怜が手を差し出すと、淳一はその手を取って立ち上がった。


「どうしよう、口枷が……」


「先生なら大丈夫ですよ。早く戻りましょう」


「うん……」


二人は手を繋ぎ、屋敷の出口へ向かった。



屋敷を出ると、猪頭を被った男――伊之助が炭治郎に突進していた。


淳一は急いで走り出し、炭治郎に飛び掛かる伊之助を蹴っ飛ばした。


「イッテェ……テメェ、鬼のクセに生意気だなぁ。俺と戦え!」


「戦うもんか。馬鹿たれ」


低い姿勢で飛び掛かる伊之助を、淳一は上から踏み付けた。


「鬼は倒さなきゃなんねぇもんだ。倒す!猪突猛進!!」


「やめろって言ってんだろ!俺は人を殺す気なんてねぇんだよ!」


二人の喧嘩はどんどん激しくなり、花怜はため息を吐いた。


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp