第4章 舞い踊る屋敷
花怜と炭治郎達は善逸と共にボロボロな屋敷に着いた。
「血の臭いがする」
「嫌な音がする……」
二人の言ってる意味が分からない淳一は首を傾げていた。花怜はコソッと五感組について説明した。
「むっ!(なるほど!)」
花怜の説明を聞いて、淳一は納得した様子だ。
花怜が後ろを振り向くと、案の定、二人の子供達が居た。
「どうしたの?」
花怜が聞くと、兄の方が震えながら言った。
原作通り、一番上の兄が鬼に拐われたらしく、二人は頑張って追いかけたそうだ。
「善逸、この二人を見守っててほしい。絶対に屋敷に入らせちゃダメだから。善逸もその方が適任でしょ?」
本当は彼にたくさん経験を積んでもらいたいが、面倒事になるのは御免なので、子守りをしてもらおう。
「ありがとう!花怜ちゃん!俺死にたくないもん!」
泣いてすがり付いてくる善逸に、花怜は苦笑いをした。
「さぁ、行くよ。炭治郎、先生」
「おう、行こう」
「むっ!」
三人は屋敷に入った。その瞬間、部屋が切り替わった。