第3章 激闘の初任務
二人は長い時間をかけて東京にやってきた。
他の地域よりは栄えているのだろうけど、現代の東京の方が凄まじい。今は行きたくても、あの病原菌が居るから行けないのだけど。
路地裏に、うどん屋の屋台があった。そこには、炭治郎と禰豆子が居た。
「君が炭治郎くん?」
花怜が勇気を出して声を掛けてみると、炭治郎と禰豆子が振り返った。炭治郎は花怜達を見て、目を見開いた。禰豆子の形相も少し歪んだ。
「共に任務を行う松田花怜と佐藤淳一だよ。彼の場合は先生と呼んであげてね」
「あっ……俺は……」
「炭治郎くんのことは知ってるよ。私達は未来から来たからね」
花怜の言葉に、炭治郎は首を傾げた。
「私達は無残に襲われて、ここに来てしまったの。せっかくだから鬼殺隊になりましょうって感じでやってるの」
「未来、ですか……。先生も禰豆子と同じように?」
炭治郎の質問に、淳一は頷いた。禰豆子とは違って、言葉は認識出来る。彼は鬼というより人だ。
「うっ!臭いがっ!」
「先生は禰豆子を見て下さい!私は炭治郎に付いて行きます!」
花怜は走って行く炭治郎に付いて行った。