第2章 特訓と授業
次の日。二人は無一郎に呼ばれて、特訓をしていた庭に来た。
「花怜、鋼を選んで」
「えっ……」
机には、たくさんの鋼の塊が置いてあった。
よく分からないけど、これにしよう!
花怜は一つの鋼の塊を手に取った。
「それにする?」
「うん、これにする」
数日後。隊服と共に刀が届いた。
花怜は鋼塚さんに刀を渡された。
花怜が刀を握ると、刀はみるみると薄いピンク色に染まった。
「なっ、これは美しい……!桃色の刀なんて、めったにない!」
鋼塚さんは興奮気味に話していた。
「ヨク聞ケ!東京デ竈門炭治郎ト合流セヨ!」
カラスが突然現れて、そう告げた。口枷を付けている淳一は大層驚いている様子だ。
花怜は隊服に着替え、淳一と手を繋ぎ、外に出た。
「行ってきます、無一郎」
「頑張ってね、二人共」
二人は見送られ、任務に向かった。