• テキストサイズ

夢の刃に純粋な思いを重ねて【鬼滅】

第2章 特訓と授業




「授業をここまでにするか?」


淳一は無一郎に問い掛けた。無一郎は首を縦に振った。


「すごい……大正とは大違いだね。僕の授業は終わりにして、次は君達の特訓だね」


「げっ……」


淳一は嫌そうに顔を歪めた。


「いや、先生は鬼だから疲れることはないでしょ?一番キツイのは私の方だと思うよ」


花怜は淳一にそんなツッコミを入れた。


「ああ……そうか。俺、人間じゃねぇんだった……」


淳一は授業をしていて、自分が鬼であることを忘れていたらしい。彼は思い出して、落胆した。


「まぁまぁ、先生、花怜、特訓するよ」


「はーい」


花怜達は基礎体力をつけるところから始まった。体力が全くない花怜は屋敷の周りを15周走っただけで倒れてしまった。


「キツイ……」


「俺は気持ち悪いほどに疲れが感じないな」


鬼になってしまった淳一は、軽々と練習メニューをこなしていく。


倒れてしまった花怜は無一郎と共に休んでいた。


「花怜、こんなに体力がないなんて思ってなかったよ」


「ゴメン……」


彼女は言葉を発するにも一苦労に感じるほど、疲れ切ってしまっているようだ。


「先生、恐ろしい。さすが、鬼になっただけあるよね」


無一郎の言う通り、淳一は恐ろしいほど特訓に取り組んでいる。


「先生……コワイ……」


「花怜、言葉がカタコトになってる」


無一郎のツッコミに答えられないほど、花怜はぐったりとしていた。


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp