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*君の心に触れさせて*【R18】

第3章 部長との密会




私の言葉を遮り、触れるだけのキスをしてきた部長はパソコンの電源を落とした。


「あっ…まだ途中で……」

「集中力が無い時に残業なんかしたって時間の無駄だ」

「……、」

「それに…ここじゃお前を口説けないしな」

「…は…?」

聞き捨てならない台詞をサラッと言い退け、私に帰り支度をさせる部長。
そしてその腕が厭らしく私の腰に絡みついてくる。


「…場所を変えるぞ」

「え…、ちょっと部長…!一体どこへ…」

「…思う存分お前を泣かせられる場所」

「っ…」





(…ど…どうしよう……)

部長に連れて来られたのは、ホテルでもなく彼の部屋でもなく私の家だった。
この間の休日、タイミング良く部屋を片付けておいて良かった…などと呑気な事を考えている場合じゃない。


「あ、あの…部長……何か飲み物でも…」

「…必要ない」

「ぁっ…」

ふわっと体が宙を浮いたかと思えば、部長にお姫様抱っこされていた。
彼はそのまま部屋の奥にあるベッドを目指し、その上に私を下ろす。


「な、なにを…」

「言っただろう?お前を口説くって…」

「んっ…」

強引に重ねられた唇。
それと同時に、ムスクのような甘い香りが私の鼻腔を擽った。
部長が付けている香水の匂いだろうか…何だか頭がくらくらしてくる。


「ふ…キスだけで参ってたら、この先持たないぞ?」

「……、」

「今夜はその体をたっぷり味わわせてもらうつもりだから覚悟しろ…。毎晩お前がこのベッドに入る度、俺の事を思い出して体が火照るくらい…な」

「っ…」

しゅるりとネクタイを解いた彼は、妖しく笑って再び唇を重ねてきた。
そのキスに翻弄されているうち、あっという間に着ていたブラウスを脱がされる。



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