第3章 部長との密会
「ちょっ…、部長…!?」
電話の相手と自然に会話をしている彼。
恐らく私と共通の知り合いなのだろう。
「来てもいいが…後悔する事になっても知らないぞ。……ふっ…そうか。だったら鍵は開けておく。勝手に入ってこい」
何故か玄関の鍵を開けた部長は、相手にそう告げ通話を終えた。
「…あの…部長……一体誰と話を……」
「ああ…橋本だ」
「えっ…!?」
「今からここへ来るそうだ」
そう言いながらスマホをローテーブルに置き、再び私をベッドに押し倒してくる。
「ちょっ…」
「アイツはお前に話があると言っていたが…。せっかくだ、俺たちのセックスを見せつけてやろうか…?」
「んっ…」
ちゅくっと舌を絡ませる厭らしいキス。
部長は一体何を考えているのだろう…
そもそも今日私を抱いた理由だってまだ聞いていない。
私たちの長い夜はまだまだ終わりそうになかった…
*