【コナン】Fall in love with a girl
第2章 小学生
「え?陣平くんのお父さんが?!」
殺人容疑で逮捕された
「父さんはぜってぇやってない!大事な試合が近いのに…そんなことするかよ」
そうだよ、いつも人を傷つける為に拳は振り上げちゃいかんって言ってる陣平くんのお父さんが人を殴り殺すなんて信じられなかった
あの優しいお父さんがそんなことしないって私も信じてる
お父さん子の陣平くんのショックは計り知れない
お父さんの試合結果を笑顔で報告してくれて
「すげーだろ」って自慢していた
でも、周りの目は冷たかった
陣平くんを殺人犯の息子と言う目で見る
陣平くんは前より増して喧嘩ばかりしてた
お父さんの事を悪く言う人に食ってかかる
陣平くんは日に日に荒れていった
いつも助けてくれて守ってくれる陣平くんの為になにかしたかった
でも、何ができるか…わからない
「研二くん、どうしたらいいかな…」
「陣平ちゃんが何か言ってきたらでいいんじゃない?
黙ってそばにいることも大事だってボクは思うけど…」
そうだよね…
陣平くんもいつもそばにいてくれたもん
でも、陣平くんは私達から距離を置こうとしていた
「陣平くん、待って
ねぇ、待ってよ」
陣平くんはずんずん学校の裏口へと向かう
そっか、最近授業が終わるといつの間にかいなくて、校庭とかを探したけど見つからなかった
目立たないように裏口から帰ってたんだ
陣平くんだって、お父さんだってなんで何もしてないのに
コソコソしなきゃいけないの?
「無理してそばにいてくれなくていいっての」
「無理なんてしてないもん、私が陣平くんと一緒にいたいだけ」
「…、お前…なんでお前が泣くんだよ」
「だって…ごめん…
私、陣平くんのそばにいちゃだめ?」
「そんなことないっ!とハギは俺の大事な友達…だから…」
メソメソ泣いてる私の手を陣平くんはギュッと握ってくれてた
突然上から水が降ってきた
上をみると、事件が起こってから陣平くんに突っかかっている上級生の男の子たち
気配を感じて前を向くと、バケツの水を次々にかけられた
「やめろっ!こいつは関係ないだろ?!」
「お前と仲良くしてるってのは、同罪だ!」