【コナン】Fall in love with a girl
第2章 小学生
「で?ちゃんはどっちが好きなの?」
「好き?!え?」
「とぼけないでよ、松田くんと萩原くんといつも一緒でしょ?
好きな人はどっち?」
「そんなんじゃないってばー」
何度この会話をするのだろう
2人のこと
好きは好き、大好き
恋とか恋愛とかまだ全然わかんない
子供だもん
でも、2人が隣にいてくれないと不安になる
周りはあの子が好きとか言ってるけど、私はその会話にはまだ入れない
「ー、帰るぞ」
「はーい、また明日ね」
おしゃべりしていた友達に手を振って
陣平くんと研二くんの元に駆け寄った
「今日、陣平ちゃんちカレーなんだって」
「えー、いいな
おばさんのカレー大好き」
「どうせ今日もお前ら俺んちで食ってくんだろ?」
「「せいかーい」」
聞けば陣平くんのお母さんと
研二くんのお母さん
私のお母さんが同級生だったらしい
両親が共働きの研二くんと私は、よく陣平くんのおうちで預かってもらってた
陣平くんのお母さんと一緒におやつを作ったり
夕食の準備の手伝いをしたりした
出された宿題を3人でやって、ご飯も3人で食べる
小さい頃はお風呂にも良く一緒に入れられた
陣平くんのお父さんはプロのボクサー
強くて優しい
私も可愛がってもらってた
帰ってきて、陣平くんにボクシングを教えている
研二くんも時々混ざってた
私はそれをそばでずっと見ていた
お父さんの口癖は、人を傷つける為に拳は振り上げちゃいかん、だった
目をキラキラさせて、陣平くんと研二くんは大きく頷いた