【コナン】Fall in love with a girl
第9章 中学校3年生 ③
行きそうな所は全て探した
ってことは、が1人で行きそうにない所
怖がりで暗いところは嫌いだから
もしかしたら、みんなで花火を見たあの丘にいるかもしれない
全力で坂を駆け上がって、やっと見つけた
「バカやろう!何してんだこんな所で心配するだろ…」
「おばさんもおじさんも心配してる、帰ろ
風邪ひくよ」
「ごめんね…2人も濡れちゃったね」
「俺たちの事はいいから、あーもう、こんなに身体冷えちゃって…」
の手を触ったハギが両手での手を包んだ
「来てくれてありがとう、門限破っちゃったから1人じゃ帰りにくかったんだ」
「俺らの前では無理しなくてもいいよ」
「泣きそうな顔してる…」
大丈夫だよ、行こう
と、歩き出したを陣平ちゃんが捕まえた
「まだ、なんかあんだろ?
どうした?」
フルフルと首を横に振った
「ほんと、なんでもないから…」
これ以上聞いても埒が明かないから、全員びしょ濡れだしとりあえずを連れて帰った
親父さんに怒鳴れて怒られていた
「2人ともごめんなさいね
お風呂沸かしてるから入っていって
はきっとしばらくお説教だろうし」
ハギと順番に風呂に入っての親父さんの服を借りた
俺達が帰る頃ようやく説教が終わった
「ごめんね、おやすみなさい」
力なく笑うのことが気になって
家に帰ってもあの顔が忘れられなかった