【コナン】Fall in love with a girl
第9章 中学校3年生 ③
「今のどういうことだ」
「賭けって、がお前のことを好きになるかとかじゃないよね?」
ずっと下を向いて黙っている
「なんとか言えよ」
「謝ってくる!」
俺たちの横をすり抜けようとしたこいつを陣平ちゃんが捕まえた
「行かせるわけねぇだろ」
陣平ちゃんの唯ならぬ雰囲気にポツポツと喋りだした
「最初は賭けだったよ
陰ではかなりモテてるし付き合えてやれたらいいなって
でも、かわいいなって思ってたのは、ほんと
関わっていくうちに、マジで好きになった
さっきの話は照れ隠しっていうか…」
「そんな理由でのこと、傷つけたのか?」
「ごめん…」
「俺はお前を許さない」
「ちなみに俺も」
俺たちはを追いかけた
家に帰ったと思ってチャイムを鳴らすが応答がない
「泣いてんのかな…」
「心配だけどそっとしといてやるか…」
一応が行きそうな所を探して回ったけど、いなかった
家に帰ってると思い込んで
ハギと別れて俺も帰宅した
「陣平、ちゃんと一緒だったんでしょ?連絡入れなきゃダメじゃない
お母さん心配してうちに電話かけて来たわよ」
「は?帰ってないの?」
「一緒だったんじゃないの?」
家を飛び出してハギに連絡した
あのやろ、どこ行ったんだ…
合流してまた探し回った
雨も降ってきて最悪だ
「ったく、どこだよ」
「のことはなんでも知ってるって思ってたけど、こんなに探してんのにいる所もわかんないなんて、まだまだだったんだな」
「つまんねぇこと言ってねぇで、次あっち行ってみようぜ」
そう言えばガキの頃、何をやっても俺たちに適わなかったのにかくれんぼだけは負けなかったなと思い出した
今回は必ずみつけてやる