【コナン】Fall in love with a girl
第8章 中学校 3年生②
夏の思い出第1弾が終わって
私たちは夏期講習を受けていた
私は数学
研二くんは英語
陣平くんは国語
見事にバラバラだった
そう言えば、陣平くん志望校どうするんだろう
ボクシング部があるからって言ってたけど
ボクシング辞めたんだ
ボクシングやってる姿、かっこよかったのにな…
帰り道アイスを食べながら聞いてみた
「あー、それな…実は悩んでんだ
お前らと一緒の高校に行きたいってのは変わってねぇんだけどさ」
「ここから近くて3人の学力で行ける学校っていったらもう帝丹高校しかないよな」
「やっぱり?!私もそう思ってた」
それでも私は数学が危うい
ほかの教科はそうでもないけど、数学だけ壊滅的に成績が悪い
この夏期講習で挽回する予定だけど…
「よっしゃ、決まり」
数学は陣平くんに教わって
国語や英語は私が教えた
夏期講習が終わって学力テストの結果はなかなか良かった
「じゃまぁ、受験勉強も折り返しだし、夏も終わっちまうし、夏祭り行きますか」
「わーい、そのお誘い待ってた!」
「ハメ外すなよー」
浴衣を引っ張り出してきてお母さんに着付けてもらう
迎えに来てくれた研二くんは甚平を着てた
「わぁ、研二くん似合う、男前だー」
「も浴衣似合ってる、可愛い」
「へへ、ありがとう」
研二くんの髪は長い
暑そうだなー
「研二くん、研二くんちょっと座って」
「なに?」
「いいからいいから」
持っていたヘアゴムで研二くんの髪を結んだ
ぴょこってなって可愛い
「はい、出来た!これでちょっとは涼しいでしょ?」
「おー、いいね、ありがと」
陣平くんの家に行くと陣平くんも甚平を着てた
「どしたんだその髪」
「がやってくれた、いいでしょ」
「なになに、陣平くんもやって欲しいの?」
嫌がってたけど、陣平くんの前髪を結んだ
「いいじゃん、クジラみたい」
「うん、可愛い」
「お前ら覚えとけよ…」
クスクス笑う私達にちょっと拗ね気味の陣平くん