• テキストサイズ

【コナン】Fall in love with a girl

第8章 中学校 3年生②


「休憩するか
何か買ってくる、なにがいい?」
「コーラ」
「お茶」

バスタオルに包まって陣平くんが帰ってくるのをパラソルの下で待ってた

「疲れた…」
「じゃ、午後からは隣の水族館でもいく?
向こうにバーベキューできる所もあるっぽいけど、どっちがいい?」

「2人はどっちがいいの?泳ぎ足りなく無い?」

結局いつもそうなんだ
2人が気を使ってくれて、私に合わせてくれる
なんだか申し訳なく思ってしまう

「気にすることねぇぞ、が楽しそうじゃなきゃ意味ねぇんだから」
「私だって2人が楽しそうにしてないと意味ないもん」

不毛な言い合いだと思う

結局研二くんが折れてくれた

ご飯を食べてから2人が泳いでるのを浅瀬で海に浸かりながら見ていた
クラクラしてきて、熱中症かなと疑った
2人にパラソルの下に戻ると告げて砂浜に上がった
なんとかパラソルの下までたどり着いた
あ、まずい…座り込んだ時一瞬目の前が暗くなった

パシャ…
冷たい水を頭からかけられて、一気に引き戻された

「ヒロ!水もっと買ってきて、それとフライドポテトも!」
「わかった!」

「え、あの…」
「大丈夫か?今意識飛びそうだったけど…熱中症?気分悪くない?」
「少し…」
「水飲んで…ちょっと冷たいよ」
どっから出したのか氷嚢を首の後にあててくれた

冷たくて気持ちいい
ヒロと呼ばれた男の子が、水のペットボトルとフライドポテトとたくさんの氷を抱えて戻ってきた

「塩分も取った方がいいから、少し食べて
首とか脇の下とか冷やして横になってれば大丈夫だと思う
気分がもっと悪くなるようなら病院行ってね」

アドバイスを終わらせて、その2人はお大事にと去ろうとした

「あ、待ってください!お金…」
「大丈夫、いらないよ」
ヒロと呼ばれた男の子がそう言ってくれた

「ありがとうございました…」


2人が帰ってくるまで、言われたとおり身体を冷やしながら横になってた
「おいおい、どうした?」
「大丈夫?顔色悪いね」
「多分熱中症…大丈夫、かなり楽になった」

2人はかなり慌てて急いで帰り支度をしてくれた

助けてくれたあの二人にも、陣平くんと研二くんにも悪いことをしたなぁと反省しながら電車に揺られた

/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp