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【コナン】Fall in love with a girl

第7章 中学校 3年生


勝ったのになんだか元気がない
疲れてるのかな…

研二くんはかかってきた電話に出て慌てている

「やべっ、約束してたんだった…」

試合が終わってから女の子とデートの約束をしてたみたいで、ごめんねって言って飛び出していく

「しょーがないなぁ…陣平くん、私がお祝いしてあげる
今日はなんでも言ってくれていいよっ」

お菓子をつまみながら、力なく笑う陣平くんの横に座った

「ボクシング辞めようと思ってる」

なんでも、ジムの経営者が年でジムを閉めるそうだ
高校で続けようと思ってたみたいだけど、入部を拒否された
口には出さなかったけどきっとお父さんのことが少なからずあるのかな
それ以外考えられないもん

「だから、今日が最後のボクシングの試合
とハギに最後の有志を見てもらいたかった」

肩に陣平くんの重みを感じた

コテンと私の肩に頭を預けて目を閉じている

好きだった、お父さんとの思い出のボクシングを辞めると決めた陣平くんの想い
考えると胸が締め付けられる

ギュッと陣平くんの頭を抱きしめた

「おい、離せ…」
「やだ…慰めてるんだから…大人しく慰められてて」
「俺が変な気でも起こしたらどうするんだ?」
「陣平くんはそんなことしない」
「どうかな…」

陣平くんは私の肩を軽く押して、組み敷いた

「無防備に頭ごと抱きしめるなんて、どうかしてる
胸が当たってんの気づけよ」

そう言って、陣平くんは私から離れた

「ごめん、気づかなかった」
「だと思ったぜ、ほんと俺達の前では無防備だよな
でも、慰めてくれた気持ちは伝わった
ありがとう」

「ごめん…」

「もう謝らなくていい、俺こそごめんな怖かったろ?」

「ううん、大丈夫」

振り解けなかった、力強くて逞しい腕だった

改めて男を感じる

なんかこの空気感…耐えられないかも…
立ち上がって飲み物を取りに行こうと思った

「行くな」
腕を引かれて隣に座らされる

「もう少しそばにいて」
「陣平くん?」
「慰めてくれんだろ?」

ベットにゴロンと横になって手を繋いだ

特に何も喋ることもなく
ただ横になってる

やば…だんだん眠たくなってきた
ここで眠ったらまた無防備すぎるって言われちゃうんだろうな…

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