【コナン】Fall in love with a girl
第5章 中学校2年生
「あ、そっか!なるほど」
「「引っ掛け問題に引っかかりすぎ」」
そんな2人声を揃えて言わなくても…
「理数系ほんと苦手だよな」
「暗記ならいける!数字が苦手なの」
「数学も暗記系だろ?公式覚えちまえば当てはめるだけなのに」
だから、数字が嫌なんだってば…
気を取り直して、問題に向かう
んー、この問題はあれ使うのかな…
「おい、に、見蕩れてんなよ…」
「え、あぁ…ごめん…
松田とならこんな風にしゃべるんだって思って
笑ってるし…素直に可愛いなって思って…」
面と向かってこんな風に言われて顔が熱い…
その子も顔を赤くして、飲み物買ってくる!と教室を出ていった
「大丈夫か?」
「うん…」
「怖くねぇ?」
陣平くんは優しく聞いてくれた
怖いって思う事もあるけど、苦手意識が強すぎてどうしたらいいのか、わからない
「困ったことがあったら言えよ」
そう言ってくれるけど、いつまでも2人に迷惑かけられない
2人ともかなりモテる
告白だってされてて、でもその度に断ってるみたい
なんで?って聞いたことがある
「と親友と一緒にいる方が楽しいから」
2人ともそう、口を揃えて言う
研二くんは遊びに誘われたら行ってるみたいだけど、陣平くんは興味無さそうにしていた
彼が戻ってきて、陣平くんや私の分も買ってきてくれた
「ありがとう」
「う、うん…」
「それくらいで照れんなよ…」
「無理だって…だって、初めて笑顔でありがとうなんて言われたら…」
陣平くんにからかわれて、勉強所じゃなくなった
その日は解散して、すっかり暗くなった帰路についた