第6章 嫉妬R18
『それは…
…そうかも知れないですけど…』
「君は 優しいね。
そういうところも大好きだけど…
俺達が気を使っても、きっとサスケは喜ばない
…長い目で、見守ろう?」
『…は…い…』
そうは言われても、モヤモヤと胸の中にあるわだかまりは 中々消えてくれなくて…カカシさんはそうして俯いてる私の頭を辛抱強く…ずっと、撫でてくれていた。
あったかい手が、段々と沈んだ心を救い上げてくれる。
(…あぁ…
サスケくんにもこういう存在がいたら
…きっと…救われるのにな…)
「大丈夫…?」
暫く後、彼の気遣う声に顔を上げる
『あ…はい、すいませ…
…んっ…』
…と、近づいて来た気配にふいに唇を塞がれた。
いつの間にか彼の顎までずらされた口布に気付いた直後…息がかかる距離で囁かれる。
「ねぇ…
…そろそろ他の男の事ばかり心配してないで、
…俺の事も見て…?」
艶を帯びた瞳でそう言われ、
またすぐ彼の顔で視界が埋まってしまう
『ん…っ…待っ…ここ…外…』
「うん…そうだね…」
そんな事気にも留めないというように、
…更に深く重ねられる。
私の上がってくる息をも呑み込む様に、
何度も…何度も重ねられ、
焦ってしまう。
『はっ…ん…!』
こんな…深い…キス…外で…
耐えられずに息継ぎするタイミングで
微かに開けた隙間から、
まるでそれを待っていたかのような
彼の濡れた舌が、忍び込んでくる。
「…んっ…ごめん…ね…
俺、今はちょっとだけ…意地悪な気分かも…?」
『ん…っ…』
「サスケに嫉妬…してるから…かな…?」
『…っ…!』
そ…んな…
でも…こんな街中で…誰かに…見られたら…
(…火影様…の…癖に…っ…)
目を開けて、周囲を気にする私を追い込むように…いつになく強引な彼に、そのまま舌をねっとりと絡め取られ…口内が探られて行った。