第5章 サスケの想い
私は羽織るモノを片手に、家を出る事にした。
サスケ君と並んで夜の道を歩き、近所の公園のベンチに座った。
『ここでいいかな?』
「ああ…」
……が、サスケ君はまた暫く口を噤んでしまう
「……」
どう切り出したらいいか、考えあぐねているようにも見える彼の様子は…やはりどう見ても普通じゃなかった。
私は辛抱強く、彼の話し出すタイミングを待つ事にした。
こんな時は、急かしてしまうのが1番良くないだろう
どんな内容であれ、私に相談してくれようとしている事は嬉しくも感じていた。
どのくらいそうしていたか…
やっと、サスケ君が重い口を開く。
「……今日は、あんたが来ていて 驚いた
ナルトからは、サクラだけが来ると聞いていたから…」
『…?…
あの、なんか今日はごめんね…
やっぱり年上の私なんか来てたら
気を遣っちゃったよね?』
「…ッ…そうじゃなくて!」
サスケ君が小さくを舌打ちする
『?』
なんか…考えていたのと、話の趣旨が違う、けど…
明らかにサスケ君の様子はおかしい。
また暫く黙ってしまうサスケ君の顔を思わずマジマジと見つめた。
「悪い…
手短に話すと、言っておきながら…」
なんか…顔も赤い?
あのサスケ君が、顔を赤くするって…一体…