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NARUTO 夢(その後)

第5章 サスケの想い





『うん、いいけど…』


私と話を…サスケ君が?
わざわざまた訪ねて来てまで、なんて…どうしたんだろう?


「…カカシは?」

『あ、ごめん。
まだ帰ってない…というか、

今日は帰ってこれない、かな?』


(今日"も"、なのかな?)


やはり昨日のカカシさんとのやり取りは、私の願望が見せた「夢」だったのだろうか

もう考えるのはやめようと思うのに、どうしても心に引っかかり 考えてしまう

サスケ君には申し訳ないが
チャイムを鳴らした相手が自分の恋しく思う人ではなかったことに 私は少なからず、肩を落としていた。


「…そうか…」

『あ、上がってく?』


昔よりかなり身長の伸びたサスケ君を見上げ、私は無理に笑顔を作った
 

「…」


何だろう?
カカシさんにも聞いて欲しい事だったのかな?

それにしても、なんだか
かなり思い詰めた彼の様子に 段々不安にもなって来る

私は扉を開けると彼を振り返り、中に促した


『どうぞ

丁度明日の差し入れの仕込みを始めたところで、あまりお構いはできないかもだけど…

あったかいコーヒーくらいなら入れるよ?』


「コーヒーより、茶の方がいい…」

『ふふ、わかった

あのねサスケ君、
私…カカシさん程頼り甲斐はないと思うけど…
話ぐらい聞けるから、なんでも話してね』


この感じ…もしかしてサクラちゃんの事かな?
あのあと2人になって、もしかしたら何かあったのかも…


「…って いや、やはり上がるのは気が引ける

構わないなら、少し外に出ないか?

───なるべく手短に話す」


突然の焦った様子に、少しだけ驚いてしまう

意外だった。


(…こんな顔するのね…)


分かりにくい彼が、感情を隠せていない。


『サスケ君、大丈夫?』


こんなに動揺してるのに…

手短で、済む内容…なのかな?

深刻そうな顔を心配になって伺う。

でもここは、サスケ君のいい様にしてあげよう
もしかしたらカカシさんに遠慮しているのかもしれないし。


『そっか…うん、分かった』



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