第24章 まだ見ぬ未来へ
カカシ『…ふむ…ま、そうだね
でも張り合ったってしょうがないさ
ナルトの"心"は…言ってみりゃ天然物だ
………ま、いいよ………許可しても
お前には将来、ナルトと共に木の葉を支えて貰わなきゃならないわけだし、ね
存分に、鍛えておいで…ただし…』
そう言ったカカシが…言葉を切って…徐に俺の横を通り過ぎ、隣室に続く半開きになった扉を開けた
花『あ…っ…』
カカシ『…花ちゃんをちゃんと納得させてね
きっと自分のせいだ…って思っちゃうから
…おはよ、花ちゃん、寒くはなかった?』
ーーー
真剣な声音で話す2人のその会話の内容は、サスケ君の…写輪眼についてや、忍の…精神論みたいな事について…
……だったような気がする
目の前の扉が何の前触れもなく開けられて、明るくなった視界とカカシさんの言葉にちょっとだけ混乱してしまった
私を…納得させるというその話の本筋までは理解しておらず…首を傾げる
サスケ『…花…』
そう言えば邪魔をすまいという気持ちから半ば無意識に気配を消してしまった…忍の性、だろう…
決して悪意はないのだが…
隣室から突然現れた私にサスケ君が驚くのは…至極当然の反応だ
花『ごめんなさい、お話の邪魔しちゃっ……え……?』
開け放たれてやっと気付く…この部屋の…異常な暑さに…
そして目の前のカカシさんを見てハッとする…半袖だ…
さ〜っと顔から血の気が引く…
焦って視界の端にあるストーブの設定に目をやり…それが最大値になっている事を目視した
ボウボウと燃え盛る燃焼筒の炎が否応無く部屋を真夏のような暑さにしていた……
花『あっあの!!ごっ御免なさい!!
こんなに暑いのって…もしかして、私の為…ですよね…っ…』
カカシ『いいよ、君の体調が1番だし
…今日は疲れちゃったんでしょ?でも君のお陰で資料が整理されて、仕事が凄くし易くなった、ありがとね
もう帰ってちゃんと休みなさい、いい?
……あ、そうだサスケ、悪いけどうちの奥さん家まで送ってってくれる?』
サスケ『……』