第24章 まだ見ぬ未来へ
サスケ『………だったら何だ?』
この際と開き直った台詞を口にした
どうせ今コイツとは一緒に住んでいる
その内鬱陶しい質問責めに合ったり、勘繰られるよりかは幾分マシだ
ナルト『うぉっ、やけに素直だな〜!
つか…この会話って…何だか親友っぽくね?!なぁ?!なぁ?!』
若干はしゃいで言うそのセリフに、呆れて固まる
その後ニタついてシュタッと隣に着地して来たので堪らず…全身に悪寒を走らせた
(なんなんだ…コイツは一体…相変わらず…温度差があり過ぎる…)
サスケ『……チッ…馬鹿が…調子に乗るな…っ……
…どうせあの事件を知られているお前に…今更繕ったところで意味はないと思っただけだ』
ナルト『…あ〜さいですか…へいへい
ありゃあ、流石の俺も驚いたなぁ、まじで』
今更隠すことの方が面倒臭く感じたのは確かだが、柄にもなくナルトに本心を話す自分は…やはり思いの外ダメージを受けているに違いなかった
あの日、俺を"好きだった"と言ってくれた…花の言葉に今の俺は危うくも…支えられている
その言葉に恥じない男になる為には…俺はこの先…どう自身の感情に向き合うべきなのか、考えねばならない
ナルトに話した所で答えが出るわけではない
隣に座る存在が今は煩わしかった
ナルト『…案外粘着タイプだもんなぁ〜お前ってば
やめとけやめとけ、お前が1人で悩むと、どうしたってぇ暗〜い方向に行くんだからよぉ』
サスケ『…生憎俺は簡単に他の事に気が向くほど能天気な脳味噌を持ち合わせていないんでな』
ナルト『あ"〜怒るなよ…そういうとこが暗いんだっつうの…
…え"〜あれだ…粘着質っつうのはちょっとばかし言葉が悪りぃな…う〜ん…まぁ要するにお前は、そう!不器用なんだってばよ
アカデミーでは常に主席だったお前も、事精神論に関しちゃあ…俺と同じで落第点っつう訳だ
…だから、1人で煮詰まってねぇで相談しろ
…お前に足りねぇのは
多分そういとこだ』
最後の台詞に、何故かコイツのなけなしの誠意を感じ…押し黙る
サスケ『……』
ナルト『姉ちゃん、幸せそうだったぜ
目の前でイチャイチャされて、ちょっと当てられちまったけどよ』