第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
「参ったな…
俺 今日は君をこれまで以上に優しく愛してあげたいってそう 思ってたのに…
────酷くされたいの?」
『う、だ、だって…』
戸惑う花ちゃんの耳元にそう小さく息を吹き込むように囁けば彼女の顔が真っ赤に染まる。
「君の気が済まないんだね、うん、分かった
じゃあ…俺のお願い…聞いてもらおうかな?」
『お、お願い、ですか?
は、はい、勿論!
私に…出来る事なら…』
上げた顔が少しだけ前向きに変わっている
分かり易くてすごく可愛い
俺は優しくしたいけど 君の望みなら仕方がない。
(お言葉に甘えて、色々頼んじゃおっかなぁ)
────…
「じゃ、今日は君がリードして?」
『えっ!?』
カカシさんの思わぬ"お願い"に、つい素っ頓狂な声を上げてしまう
(リード…っ
私が…カカシさんを?!)
「何でも言う事、聞いてくれるんでしょ?」
その言葉に思わずぶんぶんと頷く。
あれ?何だかとっても…楽しそうな顔、してる。
でも…
『や、やります』
思わず意気込んで言う私に、カカシさんがぷっと吹き出した
「じゃあ、ん」と少し可愛らしく言って目を瞑り、目前で動かなくなる彼に…でもやはり、固まってしまう
(──…こんな展開になるなんて…)
ドキドキしながらも、私はいつしか覚悟を決めた
望まれるならどんな抱かれ方でも構わない、と私はそうさっきまで思っていた筈だ
────思ってたのと、ちょっと違うけど…
(こ、これは…キスしてって事…だよね?)
カカシさんの頬を両手で包み込み、動かない唇にキスを落とす。
薄目を開けたカカシさんの顔が柔らかく綻んだ
意地悪に思える程反応を示さない彼の唇に舌先を差し入れれば、やっと少しだけそこを開いてくれる
(…これは…
思った以上に…は、恥ずかしい)
でもやると決めた以上、頑張るしかない
カカシさんに、満足して貰う為に
いつものカカシさんがするのを真似て 少し角度をつけてから深く奥へと舌を絡ませてみる
内側をゆっくりと舐めて歯列をなぞり、下唇に淡く歯を立ててみた
「ん…上手、だね
じゃあ、今度は、
自分で服…脱いで
裸────見せて」
『…っ…』