第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
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カカシさんがお母さんの後片付けを手伝うから、と暫く部屋を後にして 私はその間 身支度を整える。
(わ、わたし…
起き抜けに何て破廉恥なことを言ってしまったんだろう…っ)
火照る頬を両手で押さえ でも同時にドキドキと高鳴る鼓動が抑えられない
でも今どうしてもカカシさんと繋がりたくて、2度と心を見失わないよう、カカシさんだけで一杯になりたくて…そんな我慢出来ない衝動が湧き上がってくる
どうしても"今"…それが必要なのだと感じていた
まだ頭が不安定なのかも知れない
カカシさんに、サスケ君の術に落ちた私を…──いっそ責めて欲しくて…酷く嬲(なぶ)って欲しくて…声が枯れる程激しくされようが、泣き叫ぶ程痛くされようが…どんなセックスでも、構わないから…
今の私を…ただ、彼の全部で愛して欲しかった
彼の匂いで一杯に、私の全部を包み込んで欲しかった
瞳を閉じれば、今はただ1人だけ浮かぶ───愛おしい人の顔
(…カカシさん…)
揺るぐ筈がないと信じていたこの気持ちを、もう絶対に忘れたくない
絶対に、絶対に…2度と無くしたくない
昨夜カカシさんがくれた言葉は、今この世で私の心を救い上げてくれる、恐らく唯一の言葉だったから
彼が口にしてくれた、無償とも思える深い愛の言葉
蘇ってくるその言葉を、何度も何度も…私は心の中で噛み締める
あんな言葉を貰えるなんて、自分はなんて幸せなんだろう…そう思った
(…ごめんなさい、カカシさん
私も、心から…
あなたを愛しています
世界中の、誰よりも…)