第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
途端に慌てふためいて、花ちゃんは顔の前で手の平を大袈裟に振り始める
俺はその振られている細い手首をパシっと柔らかく掴んでいた
「じゃあ…しちゃう?」
(君が望むなら…)
そのまま細い腰を抱き込む。
互いの息が触れ合う位置で…でも唇には触れずに
花ちゃんを焦らすように、鼻先だけをそっと掠めた。
『…で、でも…私…声とか…っ
…絶対…
我…慢…出…来ない…っ、です…だ…だから…』
(…っ…ぐ…)
「…っ…」
あ〜〜これはもう、絶対にダメなヤツ
…我慢とか、ホント無理なヤツ
(はい…理性君、さようなら
もう、どっか行っちゃっていいよ)
「うん、じゃあすぐ帰ろう!」
にっこり笑って、でもきっと 酷く熱のこもった瞳で見つめれば、同じく熱い視線が彼女から返される。
『…はい!』
「ふふ」
互いの唇を柔らかく触れ合わせて、俺の可愛い共犯者は愛おしい笑みを見せてくれる
…だって君も今、同じ気持ち だよね?
(今すぐ、何も気にならない場所で
…脇目も振らずに触れ合いたい…
思いっきり…君と…愛を確かめ合いたい)
────…