第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
サスケの掛けた術、漸く消えたのかな?
直接肉体に向かってかけられていない色の術など前例がなく、持続する期間も未知数だったが…
(丸4日か…)
暗い室内で花ちゃんの瞳孔が開いていないかを確認する
『……?』
「あ、ごめんね
サクラにこうして瞳孔を確認しろって教えてもらったんだけど…うん、開いてないって事は 恐らく正常に戻ってるってことだと思う────…どう?」
俺になされるがまま、至近距離で頬を染める花ちゃんにそう問い掛ける。
『はい、正常…という事です』
その言葉に、ほぅと息を吐く
「じゃあ、もう苦しくない?」
『はい』
「サスケの事…──浮かんで来ない?」
『…大丈夫、です…
あの…カカシさん…
…ごめん、なさい…
────苦しめて』
俺は花ちゃんの鼻先にまた自分のそれを擦り合わせて小さく首を振る。
もう泣き顔は見たくない
さっきみたいに、笑ってて…
「俺の事…愛してる?」
目を見開く花ちゃんが恥ずかしそうに更に頬を染めていく。
(…ああ…可愛い
この…──
俺の事好きでどうしようもないって、顔)
もっと見たい
『はい……愛して、ます…
────誰よりも…』
花ちゃんは薄らと目に涙を溜めている。
互いに気持ちを確認する様に俺たちはまたキスを繰り返した。
「…ん…君が、元に戻ったの…
もっとちゃんと、確認したい
…だから…──もっと言って」
言ってと言いつつ 奥深くに舌を差し込み、まるで喋る隙を与えない口付けに、俺は花ちゃんを落として行く。
『…んっ…あ…い…っ…して…ま…っ…す』
蕩けるような顔をしながら、それでも必死で言葉を紡ごうとしてくれるこの子が、俺はもう 可愛くってしかたがない。
止められない───…
このまま…抱きたい