第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
それにぞくりとしてしまい、目の前にある可愛い唇に 無性にキスしたい衝動にかられる。
が、何とかそこは堪えて 髪にだけ柔らかく唇を押し付けた。
(…ったく、
無防備過ぎて触りたくなっちゃうじゃない)
そのまま華奢な腰を支えながら、慎重に下半身も 脱がせていく。
綺麗な形のお尻と脚が 布団を取られ 寒そうに擦り合わされ、身動いだ花ちゃんの息がまた首筋にかかった。
(…やっば、もう理性飛びそう)
もうパパッと手早く汗を拭って、さっさとパジャマを着せてあげないと ホントに邪な心に流される。
だがそうして邪心と闘っている内に いつの間にやら花ちゃんの意識が どうやら覚醒してしまったようだ。
『…ん…
……え?……』
「あ、起きちゃった?
えっと、こ、これは…違うよ…
汗かいてたから、着替えさせようと思っ…」
途端に状況を掴めない花ちゃんの顔が、目の前で真っ赤に染まる。
その恥じらう顔にもう我慢が効かず 俺はまるで吸い寄せられるように、その唇を自分のそれで塞いでしまった。
『…ん』
目を見開いたままキスを受け入れていた彼女の腕が、戸惑いつつもそのまま 俺の首に回される。
ホッとした俺は、感情の赴くまま ギュッとその身体をきつく抱き締めた。
「ん…ごめん…君…体調悪いのに…
も、キスしたくて、我慢出来ない」
そう言って布団で身体を覆ってあげながら、また唇を重ねる。
『…ん…
も…大丈夫、です』
「ホン…ト?」
その言葉に唇を離して、おでこを合わせ瞳を見つめた。
『はい
確かに寝る前は、凄い辛かったんですが…
えっと、今は大丈夫、です』
「そっか…良かったぁ」
そのまま互いの鼻先をこすり合わせると、花ちゃんが微かに微笑んでくれた。
やっと見れた──…花ちゃんの笑顔