第23章 夢から醒める時R18（3人視点）

花ちゃんの頬に手の甲でそっと触れてから、そのまま隣に寝そべった




（…そうだ…ここは花ちゃんの実家で…

お義母さんもいて…

お義母さんはまだ花ちゃんの事、酷く心配してるし…

…だ、ダメに決まってるでしょ！


…はぁ…理性、理性……）




花『…あ、あの…今日の…

…カカシさん…

…影…分身、でしょうか…？』




カカシ『あ…ううん、違うよ
皆気を使ってくれて早く帰れたの

…だから、ちゃんと本体


…いい部下を持って、俺って幸せだよね〜』




そう言ってから、気を取り直すと
俺は花ちゃんの手を取って、布団の中で視線を交わす

術から解放された花ちゃんは昨日までと違って真っ直ぐにその視線を返してくれた



（俺って…ホント…
この目に…弱いなぁ…）



燻った身体の熱を冷ますため…
意識的に、呼吸を整える



花『……』



だがそれを聞いた花ちゃんが、なんとも言えない
…複雑な顔をした



カカシ『…どう…したの？』



…まさかまた具合が悪くなったのかと心配になって、顔色を伺うように指先で緩く…顎を掬い上げる




カカシ『…大丈夫？』




伏せた目のまま、小さく呟く声が聞こえる




花『…家に…帰りたい…です…』




カカシ『…え？』




（…あ"〜…もうやめてくれ…
…そんな…

…また…俺が…理性を…
放棄してしまいそうな…顔…して…）




花『……れ…たい…です…』




カカシ『ん…？』




花『…っ…あな…たに…

…っ……抱か…れ…た…いで…す…』




カカシ『…な…』




花『…っ…』





花ちゃんの顔がさくらんぼみたいに真っ赤になってる


さ…流石に…今
こんな事言われたら…




花『…ご…ごめん…なさっ…！

や…やっぱり…何でも…ないです…っ…』