第23章 夢から醒める時R18(3人視点)
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花ちゃんの頬に触れてみると、汗が引き 身体が徐々に冷えて来てしまっていた。
(これは…流石にそろそろ着替えさせないとな)
お義母さんにも頼まれたことだし、このままにして風邪を引かせる訳にもいかない。
布団をそっと半分剥がし、花ちゃんの着ているパジャマのボタンを 1つずつ外していく。
一応遠慮がちに、声を掛けてみた。
「花ちゃ〜ん
着替えさせるけど……いい?」
「う〜ん」と顔を顰めて花ちゃんは身動ぐが、未だ目を覚ます気配はない。
仕方なく背中に腕を入れて上半身を起こすと、首をそっと支えながら 汗で湿った服を片腕ずつ脱がせていった。
パジャマの下は何も身に付けておらず、目の前に妻の 透き通るような白い肌が露わになる。
少し目線を下げれば、2つの柔らかそうな膨らみが視界に入った。
凝視しないよう、一応努める──…が ついゴクリと喉を鳴らしてしまい 俺はいかんいかん、と深呼吸をした。
(…──って、
変な気分になってる場合じゃないっての)
そんな自分に呆れるように溜息を吐き、力の抜けている花ちゃんの身体を 無理な体勢にならないよう 自身にもたれさせる。
「……大丈夫?」
また声を掛けてみるが、やはり反応はない。
耳元ですーっと穏やかな寝息がした。
(頭痛は治ったのかな?
…良かった)
少し微笑んで タオルで身体を丁寧に拭いてあげる。
が、手が胸元を掠めたとき 花ちゃんは微かに吐息を漏らした。
『…ん…』
「…っ…」
鼻から抜けるようなその艶っぽい吐息が 首筋にかかる。