• テキストサイズ

NARUTO 夢(その後)

第22章 未来を見据えて(3人視点)






(違う…同じじゃない

他の誰かが作ったものや
自分で作ったものとは違う

これは花ちゃんの味だ)




やっぱり"お母さん"なんだな…


何が違うと言われれば、うまく説明が出来ない


だが今では俺の生活の一部、だから 分かる


花ちゃんは結婚してから一度だって…俺をキッチンに立たせようとしなかった。


俺が全て出来る事も知っていて


何なら、得意な事も知っていて──…


自分だって楽な仕事に付いている訳では無いのに、毎日かかさずに…殆ど帰れない俺の為に アカデミーにこの味を 届けてくれていた。


まるで知っていたようだ────…俺が自分で作る毎日のその食事に…辟易していた事に





(それを当たり前だなんて


────…思ったら、ダメだった)






そんな日常が…──ある日突然無くなる怖さを


俺は知っていた筈なのに





「あらあら…泣くほどに美味しかったですか?」





「は…い…
泣く、ほどに…美味い
───…です」






気付けば俺は 泣きながら笑っていた





(家庭の味なんだな

これが…───今の、俺の)






花ちゃんが、俺の為に…
毎日欠かさずに作ってくれていた物


当たり前だと、思わせてくれていたもの




/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp