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NARUTO 夢(その後)

第22章 未来を見据えて(3人視点)





────…



ガチャリ…



「…花ちゃ〜ん、起きてる?」



俺の声に、小さな影がむくりと動いて反応する。



「静かにせんか
ずっとうなされていて、
ようやっと今し方寝入ったとこじゃ」



「えぇ〜、大丈夫なの?それ…

うわ…本当だ、凄い汗じゃない
これは、着替えさせないとな…」



「後でもよかろう
邪な目をしおって」



「よ、邪な、って…
酷いなぁ…パックン

俺、花ちゃんの旦那様だし
いいでしょ、別に」



着替を物色してから、俺は花ちゃんの傍に腰を下ろすと そっとその額に掌を当てた。


しっとりと額が汗に濡れている



「こんなに汗かいて…苦しいのかな、可哀想に

…ねぇ今日はどんな様子だった?」



「そうじゃな…
まだ術は切れておらんようじゃ

夢の中なのか、ずっとサスケの名を呼んでおったわ」



「サス…ケの名、ね
はぁ…パックン…配慮、ゼロ だよねぇ」



遠慮なくずけずけと真実を言ってくれちゃって…俺にも傷付く心があるって、分かってるのかなァ?



「は、お前に配慮してどうする?
キッチリと真実を受け入れろ」



その時身動いだ花ちゃんが何かを呟く。


俺は焦って花ちゃんの口元に耳を寄せた。



「ん?どうしたの?花ちゃん
大丈夫?」



『…サ…スケ…くん…』



耳元で囁かれた言葉に瞬時についムッとしてしまう


その気配を察したのか、徐に目の前にパックンのぷにぷにの肉球が差し出された。



「そら、言った通りじゃ

…やれやれ、そう怖い顔をするな
肉球を触らせてやるからな、ほれ」



差し出された小さな手の柔らかい肉球を、気持ちを治めるようについ もみもみと揉んでしまった。



「仕方ないのは分かってるさ…

でも…これは、やっぱり辛いな…」



「シバに聞いたぞ

昨日は花に向かって 何やらカッコつけた事を言っておったんじゃろ?

大人の余裕を見せつけたなら 最後までちゃんと貫き通せ!」



「はぁ…
もう、いいからパックンは帰って帰って

俺は花ちゃんを着替えさせないと」



ジト目のパックンが溜息をついて煙と共に掻き消える



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