第22章 未来を見据えて(3人視点)
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「結婚?」
「ああ
サスケ、お前里に居なくて、
カカシ先生に恋人が居た事すら知らなかったろ?」
…恋人
俺が知っているのは、特定の相手を作らず、のらくらと行きずりの女を相手にしていた暗い目をした男
「身でも固めさせられたのか」
火影ともなれば、周りのお節介どもが黙ってはいまい。
大方ご意見番のジジイやババアにでもせっつかれ 縁談でも受けたか?などと思う。
それ程にあのカカシに、恋人やら結婚やらのワードはしっくりと来ず、それを聞いた俺にはただの違和感しかなかった。
「かっ〜〜!!
そんなんじゃねえって!
2人は正真正銘!!
人も羨む超恋愛結婚なんだってばよ
…カカシ先生、今じゃリアルが充実し過ぎて…あんなに愛読していたイチャイチャシリーズにすら 逃避する事もないってんだから…
なぁ!ビックリだろ?!」
「…へぇ」
意外すぎる内容に、返す言葉が見つからない
俺は適当に相槌を打った
「だから、よぉ!
帰って来たこの機会に
ちゃんとお祝いしてやれよな!
いいな、サスケ!」
「…ふ…
1年持てば、祝ってやる」
カカシに結婚を決意させた女…だがそちらには、少し興味がある
「相手は誰だと思う?!
なぁ!なぁ!聞いたらお前ビックリするってばよ!」
まさかその後、ナルトの口から出てくる女の名前が 今日久しぶりに再会し 予期せず胸が高鳴った女…ガキの頃 俺が想いを寄せていた 花 その人だとは思いもよらずに…
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