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NARUTO 夢(その後)

第22章 未来を見据えて(3人視点)







"水月と香燐"


結局俺は…
…──奴らをも、巻き込んだ。




「安心しろ、
2人にはこれといったおとがめはないそうだ

今回の件は火影によって不問とされた
香燐や水月も俺以外には口外しないだろう

…心配するな」




心配、するな…?




「…っ…ふ…」




(カカシを筆頭に…
揃いに揃ってこの里の奴らは…

…俺に、甘い…)




俺は、寧ろ──…
もっと…ずっと重い罰を望んでいる


里を追放される事ですら、生温い




「…サスケ…この先どうするつもりだ?

もしまた里を出るつもりなら…俺も…お前と共に行こう

お前さえ良ければ…」



「里を……そう、だな…


…──だが…

まだ先の事は…

……考え、られない……」




「そうか…」




「……」





直ぐに沈黙に包まれる





「……」





重吾は元々そんなに喋る奴じゃない


それは、俺も同じだ


だがそこにそっと腰を落ち着けて、帰る事なく佇んでいる。






「……」






「……」






(……全…く……

こいつは…

何をしに、来た…)






つい 溜息が漏れる






(…どいつもこいつも…

お人好しばかり……だな…)






「俺、は…

…何がしたかったんだろうな…一体…」





余りに長い沈黙に 重吾の存在も薄れ、まるで独言の様に呟くその言葉に 重吾が小さく身動ぎ やがて思案する気配が伺えた。





「…」





別に答えが欲しかった訳ではない


俺は誰かにこうして…ただ胸の内を話してみたかったのかも知れない。


花を傷つけ、友を傷つけ そして 恩師すらをも裏切って…





「……自分が何がしたかったのか

自分ですら…分からないんだ」





そうまでして 手元には 何が残った…


──…この様を見ろ


みっともなくて、いっそ笑いが込み上げてくる




「サスケ…」




(惨めで…
救いようもない)




「…いや…
忘れて、くれ…」




結局答えは、自分で見つけるしかない


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