第2章 色の術R18
どれくらいそうしていたか…
しばらく私の上で息を乱していたカカシさんは、少しずつ呼吸を整え身動いだ。
『あ、う…動け…ますか?』
「うん…俺の事より…君、は…身体、大丈夫?」
そして顔だけを動かして優しく覗き込むと、心配そうに頬を指先でなぞられる
『はい…私は、全然…』
習得もしていない秘技なんて、安易に使うもんじゃない。
私は自分の軽率さを思い切り後悔していた
「謝らないで
結局……凄く激しくしちゃったから
君がキツくなかったかと思って…
あんな理性のないセックス…不可抗力とは言え…ゴメン…ね?」
彼の指が私の唇や前髪にも触れていく
『やめて下さい…!私が…した事なので…
カカシさんが謝る事なんて、ひとつもありません』
私こそ彼が心配で、その指に頬をすり寄せるとやっとカカシさんはうっすらと優しく微笑んでくれた
「あはは…っ
何か俺達お互いに謝り合ってるね…似たもの夫婦ってことかな?
はぁ……はぁ……
それにしても…取得難易度…Sランクの技を…こんな簡単に…成功、させるなんて…君は…どれだけ優秀なんだ…
綱手様はああ言ってたけど…色の才能…あるんじゃないの…?」
『え?
成功…してたんですか…?』
「うん、そりゃもうかなりいい合格点
…でもさ、分かってる?
俺を籠絡しても何もないって。
もうこれ以上ないってくらい…君を愛しちゃってるし、結婚だってしてるんだからね
…一体これ以上、何をしてあげればいいの?」
そういうと、心底愛おしげにちゅっと音を立て鼻先にキスされた
「だから俺には効果はないよ。ただ、気持ちいいだけ」
『そうなんですね…
どうせ上手く行くはずがないと思って、試してしまいました…
カカシさんともっと、距離が近くなればいいなぁ…と…そんな軽い気持ちで…
でもあの…そんなに、バレバレ…だとは…』