第2章 色の術R18
返事をするのも辛そうだ…思わず焦ってしまう…
『あ…あの…!』
この後カカシさんは仕事なのに…大丈夫…かしら?
"色"の秘技は
成功…したって事、なのか…自分でもよく分からない。
『…カカシ…さ、ん…?』
私は彼の頬に手を当てると顔を覗き込んだ
「うん…大丈夫…
それよりさ…今のって…"色"の技…かな…使った…よね?」
『あ…は はい…思わず、試して…みたくなって…
その…す すいません
こんな事になるとは、思わなくて…っ…私…!』
流石に気付かれちゃった
そりゃ…火影様相手、だもんね
よく分からないが、カカシさんに相当なダメージを与えてしまったのは間違いない。
「いや、本当に…大丈夫…だから…ちょっとびっくりしただけ
こっちこそ、心配かけて…ごめんね」
『い、いえ…そんな…』
「でも、そ そっか…これが…"色"の、技…
これは…敵も…籠絡されるはずだね…す…ごかったよ…」
息も絶え絶えにそう言うと、また私の上に突っ伏して暫く動かなくなってしまう
『え……そんなに…?
わ…私…どうしたら…』
無自覚とは恐ろしい…
かけた本人には、その効果の程が良く理解できていないのだから…
狼狽る私の手を握り締めて…まるで、"大丈夫だよ"…と伝えてくれるるように…カカシさんは私を抱き寄せてくれる