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NARUTO 夢(その後)

第18章 記憶の消滅R18(3人視点)






「何度声を掛けても起きなくて…

ごめんなさい
心配で病院に連れて来ちゃいました

でもお身体に、特に異常はありませんでしたよ

…よっぽど、お疲れだったんですか?


あ、鍵…側にあったんで掛けておきました、お返ししますね

ホント、何事もなくて良かったです」



そう言って、家の鍵を渡された



(サクラちゃん…
会うのは…あの日、以来だな…)



「ごめんなさい
大事はないと思ったんですけど
一応…旦那さんであるカカシ先生にだけは、連絡を入れさせてもらいました

……後で来るかも?」


『…そっか…何から何まで、
ごめんね、ありがとう

でも、もう大丈夫』



また、カカシさんの仕事の邪魔しちゃったな…


出来れば、煩わせなくはない


寧ろこちらから出向こうか…
いつもの差し入れは きっとキッチンだ。
一度 戻って…とチラリと壁に掛かっている時計を見る。


まだギリギリ午前中だ



(…うう…職場にも迷惑を掛けてるし…)



取り敢えず影分身に頼んで、カカシさんに無事な事を伝えて貰おう


サクラちゃんは水差しを持って
気遣わしげに空いたグラスに手を伸ばした



「水、もっと飲みます?」


『あ…うん』



何でだろう…
さっきから頭がクラクラする


喉も 異様に乾く


凄く身体を動かした後みたいな、怠さもある


これは風邪でも引いたかな…と気怠く溜息をついた


グラスにまた水を注いで貰いながら、サクラちゃんには何となく気まずい感情のまま、向かい合っていた


チラリと視線を向けると、それに気付いたのか 彼女は穏やかに笑う



「花さん

もしかして この間のサスケ君との事
──…気にしてくれてます?」



「はい」といってグラスを渡される


私はそれを、おずおずと受け取った



『…うん…

だって…あんな事があったし…』



最後にサクラちゃんに会ったのは
私が自分で作り出していた幻影の事をまだ理解しておらず…混乱していた時


火影室で、サスケ君が私を抱えて窓から飛び出した、あの時だ



────…



「サクラ、悪い…

…俺はコイツが好きなんだ
お前の気持ちには答えられない」



────…



あの時 サスケくんの言葉に打ちのめされたサクラちゃんの表情が蘇ってくる


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