• テキストサイズ

NARUTO 夢(その後)

第12章 邪念(サスケ視点)R18





だが…どうしても考えてしまうのだ。



俺が"うちは"でなければ…



イタチの起こしたあの事件がなければ…



…里に残っていれば…



あの頃に、花に想いを告げていれば…



……カカシを見つめるあの瞳が……
俺に向けられる事があったなら…



全ては空虚な妄想に過ぎない。



だが…俺と花に…もしも…違う道が、あったのなら…



それを…──知りたい…




どうしても…




俺は花に向き合いたい。




「昨夜話したお前は、"影"だった。
だから本体であるお前にも、言っておく

俺は気持ちを抑える気がない、悪いな…」



昨夜は罪悪感もあったが、今夜はそれがない。


先程の件で思った以上に、俺は腹が立っているようだ。


分かり易い口先だけの謝罪に、カカシが顔を顰めた。



「悪いなって……

はぁ……

それで、はいそうですか、なんて…俺が言うとでも?


お前には他に想ってくれてる子も多い。

何で…花ちゃんなんだよ」


「さぁな」


「…言っても無駄って事?」


「心配ならば
檻の中にでも囲って置け


…それとも、俺を里から追い出すか?


火影のお前になら、その権限はある」


「お前な
……俺にそれをさせたい訳?


ナルトもサクラも、花ちゃんだって…

やっと戻って来たお前に
そんな事は、誰も望んでない。


そもそも復讐心に取り憑かれ
静止も聞かずに大事な物を放り出したのは…

お前の、勝手だろ


お前にも今、取り戻したい物があるのかも知れない…それも、分かるが…


あんまり目に余る事をすれば……俺だって黙ってないよ」



その言葉を聞いて、口角が上がった。



「影と同じ事を言う




ああ…理解した


もう戻れ、話は終わりだ」




/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp