第12章 邪念(サスケ視点)R18
そのまま俺はカカシから視線を離した。
何を言っても意味がない事を悟ったカカシは、諦めたように扉の中に入っていった。
────…
…暫く暗闇の中…
俺はただ、影の出現を待ち続ける。
──…と、思っていた通り…
日付を跨ぐ時間帯に、それは起こった。
家の目の前にじわじわと薄紫色に淡く霧のようなものが出現した…と思った矢先…それが次の瞬間にぼんやりと人型を取る。
それは──…紛れもなくカカシだった…
(…現れたか…)
「写輪眼」
俺はその正体を、暴く為写輪眼を発動した。