第11章 影との遭遇R18
『サスケ君に写輪眼で
術を見てもらったらはっきりする
…とは…思います、けど…
私…なんか…もう…
…恥ずかしくなって来ました…』
「う〜ん、でもそうじゃないかもよ?
…何か他の原因があるのかも?」
『それは…そうかも知れませんが…
でも…タイミング的に…それが原因の可能性、高い、です。
──…ああ!
…私何でそこに 今まで
考えが思い至らなかったんだろう…』
私はあからさまに落ち込んでしまった。
「まぁ…それを言うなら
火影の俺が思い当たらない方
が──…不味いんだけど、さ」
カカシさんは慰めるようについっと私の頬を撫でる。
『そ、そうですよ…!
カカシさん…あの時 俺には効果はないって…!
───…あ、あるんですか、やっぱり…っ』
「あはは、ごめんね
でもあったとしても 君は悪意で術をかけた訳じゃないし…万一にも俺に悪い影響があるとは思えなくて…
──…あの時は、俺は技云々以前に
もう俺は既に君に"籠絡"されてるからって
そういう意味で、"効果はないよ" って言ったの」
とパチンと片目でウインクをされる。
『…そ、それって…』
「うん、まぁだけど、
一応名誉の為に言い訳をするとね…
"色の秘技" はくノ一の技。
俺も概要を把握してはいるけど、
色の術の詳細は謎に包まれたものでもあるのよ。
だからこそ"秘技"って言ってるでしょ?」
『…秘技…』
…──た、確かに…
本来忍術とは、会得した者にしか正確な事は伝授されていかない。
「まぁ、どんな術もそんなものなんだけど…
術者の力量によってチャクラの使い方も違うし、術自体は様々に変化もしていく。
"写輪眼"一つとったって
血継限界の流れを持つサスケと俺とじゃあ、
力量も使い方も大分違うんだ
それと同じ事で、さ」
『…なる程…
あの、という事は…』
「…という事は、ね。
──…まぁつまり…
さっき言った通り詳しい事は
俺にも何とも言えない…って事、かな?
…──詰まるところ…」