第11章 影との遭遇R18
考えていたらふぃっと微かな笑みを浮かべてしまう。
それに気付いたカカシさんが顔を上げた。
「花…ちゃん…?」
これは…お望み通り、
少しは怒った方がカカシさんの気持ちは楽になる、のかな?
私はその笑みを意識的に消してみた。
瞬間ぴくりと彼の顔が引きつる。
(…わぁ…
カカシさんが構えてる。
こういうの、初めて…
何だか、夫婦っぽい?)
内心では呑気にそんなことを思う。
実は夫婦喧嘩というものを今までにした事がなかったから…ちょっと…新鮮だ。
『…お気は…
お済みに…なりましたか?
…お掃除、しな…きゃ…
床…このままじゃ
…サスケ 君が、いるんですよ…』
あ…声も上手く出せない。
サスケ君を待たせている事が気掛かりなのは本当だ。
でも正直…身体がだるくて…本当はこのまま眠ってしまいたいくらいだった。
私達は一体…どの位の時間…セックス…していたのだろう?
「も、勿論俺がするよ…!
…っご……ごめん…
…辛かった…よね…身体…
…怒ってる…よね…
………俺の事…………
………嫌いに…なってない……?」
怯えた顔をされ
思わず否定して、抱き締めたくなる。
(…嫌いになるはずがありません…)
でも耐える。
『……動けません
…浴室に…連れて行ってください…』
「…あ…はい!」
そうは言っても…確かに2回もあの辱めに合ったことは、根に持っている。
こうして暫く不貞腐れるくらい容認してもらわなければ割りに合わない気もする。
(うん…暫く…怯えていてもらおう)
ズルリとカカシさんのものが抜かれると昨日と同様中から溢れてくるものが太腿に垂れた。それを見てまた気まずそうにするカカシさんに抱えられ、私達は浴室へと向かった。
(…このカカシさん…
何だかちょっと…面白い…なんて…
私も大概、意地悪なのかなぁ…)
2人共裸なのでそのままシャワーを浴びて、カカシさんが動けない私の身体を丁寧に洗ってくれる。
ジト目で佇んでいる私に、流石にもう変な気は起こさない様だ。