第2章 いたずらっ子(微裏)
*轟side
「...ったく、俺以外のやつが看病にきたらどうするつもりだったんだ」
「いやいや、みんな焦凍みたいに触ってこな...」
あまりの無防備さに少し苛立ちつつ、おもむろに右手を頭に回し、が回答を言い終える前に口を塞いだ。
唇を甘噛みし、舌を絡め、歯列や口内に舌を這わせる。
「ふぁっ...しょっ..と...やめっ....!」
静かな保健室に、艶のある声と水音が鳴り響く。
時折生徒たちが廊下を通り過ぎるのを気にしているのか、必死に声を抑えているようだ。
「んんっ...あっ...」
息も絶え絶えに、とろんとした涙目、縋るような声で抵抗してくる姿は、犯されたくてわざとやっているのかと思うくらい、俺の理性を揺らしてくる。
きっと今の俺は、そのへんのヴィランよりも余程悪い顔をしているのだろう。
「...わりぃな」
華奢な体を抱き、耳裏や鎖骨に舌を這わせながら、背中を指先でスーッとなぞると、より大きな反応が返ってきた。
「俺も次の授業休むわ」
「....なにそのいたずらっ子みたいな顔」
無意識のうちに口角が上がっていたようで、俺の腕の中にいるが恨めしそうな涙目で見上げてくる。
どうせ次はプレゼント・マイクの英語の授業だ。
それよりは、もう少しだけ、この特別な時間を楽しんでいこう。