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【文スト】marionnette

第8章 運命論者の悲み


── 路地裏 ──

ピピピピ

「集合した。それで我ら三名がかりで潰す目標とは?」

「ご苦労様です。目標は──"武装探偵社の事務所"」

「皆殺しでいいか?」

「構いません。」

ツーツー

(芥川先輩が···探偵社ごときに退くなど······

あってはならない!)


─────


ザッ


武装探偵社の事務所前に集うは黒ずくめの男達

パチッと鳴る指の音と同時に弾き飛ぶ扉


ザワッ


「何ッ······」

「失礼。探偵社なのに事前予約を忘れていたな
それから叩敲も」


「大目に見てくれ。用事はすぐ済む。」



─────



バスン
ドガン
ガスン


「(銃声!?しかもこの方向は·····!)」


街中を歩いていた敦の耳に届いた轟音

その音が聞こえる方角に向かう敦



「(何故!?

何故探偵社が······!)」



「やめろ!」


扉を開けたその先に


男を投げる国木田の姿



「おお、帰ったか」


その光景に目を点にする敦


「勝手に居なくなる奴があるか。見ての通りの散らかり様だ。片付け手伝え」


「国木田さーん。こいつらどうします?」

「窓から棄てとけ」


(え······?マフィアの武闘派は······?え?特殊部隊なみの······あれ?)


「これだから襲撃は厭なのだ。備品の始末に再購入、どうせ階下から苦情も来る。業務予定がまた狂う。
しかしまあこの程度いつものことだがな」


(······マ、マフィアより

探偵社のほうがぶっちぎりで物騒じゃん······)


「おい。呆けてないで準備しろ。仕事は山積みだ

太宰も探して連れてけ。どうせその辺の川を流れてる」


「は

······はは」


「あ?何だお前泣いてるのか?」

「泣いてません」

「泣いてないのか」

「泣いてません」

「泣いてるのか?」


「泣いてます!」



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