• テキストサイズ

【文スト】marionnette

第8章 運命論者の悲み


───

《黒蜥蜴》の脅威を目の当たりにした敦は荷物を持ち非常階段を降りる


─────


ドォオオン

敦が着替えていると外から爆発音が聞こえた

(爆発······?まさか!)


「皆殺しだッてよ」
「非道い······」

外に出て現場へ駆けつけた敦


「特殊部隊なみに戦闘術を持ちしかも恐ろしく残酷だとか」

「マフィアの武闘派《黒蜥蜴》······」
(もしそんな奴らが事務所になだれ込んだら······)


プルルル

敦は公衆電話を使い電話を掛ける

カチャ

"「何方ですか?」"

電話口から聞こえる声は先日のマフィア──樋口一葉のものだ

「僕だ」

"「人虎!?」"
"(そうか 探偵社で渡した名刺を見て······)"
"「先日はお仲間に助けられたようですが、次はそうはいきません。それでご用件は?」"



「僕は探偵社を辞める」



"「な······!?」"

「辞めて一人で逃げる。捕まえてみろ」

"「成る程──"だから探偵社には手を出すな"と?」"

「··········」

ガチャン

敦は応えず電話を切る



ツーツー

切れた電話に目を閉じ携帯を閉める


「《黒蜥蜴》を呼べ」


─────

/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp